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【特集】20年むかえる『Ultima Online』は今でも楽しめるのか―もう一度ブリタニアへ…

商業用コンピュータRPGの元祖ともいえる古典的RPG『Ultima』の最新作として、1999年にリリースされた『Ultima Online』。リリースから今年で20年の節目を迎える本作の魅力に迫ります。

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商業用コンピュータRPGの元祖ともいえる古典的RPG『Ultima』の最新作として、1997年にリリースされた『Ultima Online』。当時まだ普及して間もないインターネットを利用して、数百~数千人という大人数が同時にプレイするという革新的なシステムをいち早く取り入れた、今ではメジャーなジャンルとなったMMORPGの先駆者ともいえる作品。

第一弾パッケージ『Ultima Online』のリリースから今年で20年の節目を迎える本作の魅力に迫ります。

キャラクター作成からゲーム開始までの流れ。「Classic」クライアントを使用してプレイ

一般的に本作の語り草となるのは『Ultima Online: Renaissance』以前、アップデートパッチPublish16が適応される以前のものが多いですが、筆者が本作をプレイしていたのは、2002年から2007年までのおよそ5年間で、日本サーバーで発生したプレイヤー間の大規模な戦争「倭国戦争」の終戦後少し経ってから、『Ultima Online: Kingdom Reborn(甦りし王国)』クライアントのリリース直後まで。

まさしく10年ぶりにゲームを立ち上げる事となったのですが、今回はキャラクターを1から作成して実際に”今からプレイ”してみました。

■今プレイするには

かつて本作の運営を行っていたMythic Entertainmentのスタジオ閉鎖に伴い、日本公式サイトの更新は現在完全にストップしており、現在の公式サイトは海外合同で運用されています。

しかし、アカウントの管理やクライアントのダウンロード、各種攻略データベースの観覧は旧日本公式サイトからも行うことが可能なので、まずはこちらからクライアントのダウンロードと会員登録を済ませ、初心者ガイドに目を通しておきましょう。

2014年以前に本作をプレイしていた方は当時のアカウントをEAアカウントに移行させる必要があります。また、新規プレイヤー向けに14日間無料トライアルが実施されているので、今回はそちらを選択。


更新は止まっていますが観覧は可能。
特にビギナーズガイドは読んでおきましょう。

フリートライアル期間では、新種族ガーゴイルやハウジングの追加などを含む拡張パッケージが適応されていない状態で、上位素材の採掘など一部機能も制限されているので、本格的にプレイする前のお試しといった位置づけ。とはいっても基本的な事は一通り試せるので、どんなゲームかを体験するには十分な内容です。


アカウントを取得したら、お次はクライアントの選択です。本作には初期から続く昔ながらの2Dクライアント「Ultima Online Classic Client」と、Classicからグラフィックやインターフェイスを向上させた「Enhanced Client」の2つのゲームクライアントが存在します。

「Enhanced」はUIや解像度、チュートリアルなどユーザビリティが向上している一方、各種ショートカットキー配置やイベントリがマス目型の表示形式となっているので、「Classic」に比べて管理しやすくなった分、自由度が狭まっています。

どちらを選んでも、ゲーム内容は一切変わらないので好みで選んでもOKですが、個人的には、特に旧クライアントに拘りが無ければ「Enhanced」でも良いのかなという印象でした。

「Enhanced」クライアントの機能で、各地域の接続状況からオススメシャードを選んでくれる。

ゲームのログインに成功したら、まず初めにシャード(サーバー)を選択しなくてはなりません。正直なところ日本シャードのアクティブプレイヤー数はお世辞にも多いとは言えないのが現状ですが、21時過ぎにはどのシャードにもポツポツと人が集まっている印象でした。


ブリテイン第一銀行前、通称「ブリ銀」。
全盛期ほどとは行きませんが、今でもブリタニアの中心部となっています。

一点注意したいのはハードコアサーバーと呼ばれる特殊ルールが適応されたシャード。国内シャードではMUGENが該当し、キャラクター作成数が1人のみ、NPCとのアイテム売買不可、ほぼ全てのエリアでPvP可能など、通常とは違った趣向となっているので、プレイヤー数も少なく、現状初心者にはあまりオススメ出来ません。

■思いつく限りの冒険

本作の作風は従来のRPGとは大きく異なり、プレイヤー一人ひとりが、ウルティマシリーズの舞台「ブリタニア」の住人として生きるというコンセプトとなっています。

剣や魔法の達人となってモンスターを討伐するのもよし、彼らを支える装備を鍛錬する鍛冶屋になるもよし、もしくはそんな鍛冶屋が使う鉱石を集める炭鉱夫になるもよし。思いついたまま自分だけのプレイスタイルを貫くことが可能です。


その道に精通したNPCにお金を払うことである程度までスキルを上げることも可能。

私自身、過去のプレイで戦士として本格的な戦闘をしていたのは殆ど数えるほどのみ。動物を手懐けるテイマーとして、他のプレイヤーに捕まえた動物を売る事で生計を立てていました。

本作はレベルの概念が無く、剣を振れば「剣術」のスキルが上昇。包帯を巻けば「治療」や「解剖学」のスキルが上がっていくといった具合で、プレイヤーの行動によって細かく設定されたスキルが少しずつ上昇していくシステム。

スキルは全55種類で構成され、前述した「剣術」や「魔法」、「鍛冶」、「裁縫」といったオーソドックスなものから、「物乞い」、「検死」、「放牧」、「覗き」、「スリ」など変わったものまで様々。


全55種のスキルを選んで自分のキャラクターを作りあげていく。

特殊なアイテムを使わない限り、基本的なスキル上限値は合計720までと決められているので、その範囲内で自分の好きなスキルを選んで育成することが可能です。「魔法剣士」から「羊飼いのパン屋さん」まで、各々のロールプレイを彩るキャラクター作成を行えます。

プレイスタイルによっては、そもそもスキルを一切使わないようなロールプレイをする方もいるようです。

次ページ: 新米冒険者に送る序盤ガイド
《Skullburner》
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