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【今から遊ぶ不朽のRPG】第12回『Diablo』(1996)

昨年大晦日にシリーズ生誕20周年を迎えた『Diablo』シリーズ。今回の不朽のRPGでは、記念すべき1作目となる初代にフォーカスを当ててお届け致します。

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呪われし村と魔王の復活

物語の舞台となるのは、かつて天使と悪魔の大いなる戦いに破れ、ソウルストーンに封印された恐怖の王ディアブロが眠る修道院。

封印から数百年経っても尚強大な力を持つ恐怖の王は、人間界のレオリック王と彼に使える司祭ラザルスを支配し、修道院の地下深くで自らの魂を復活させる事に成功します。


更に、ディアブロは肉体を手に入れるべく、ラザルスにレオリック王の息子である、王子の誘拐を命じ、彼の額に自らが封印されたソウルストーンを埋め込む事によって、遂に肉体をも復活。


息子の誘拐とディアブロの精神汚染によって完全に発狂したレオリック王は、各国に宣戦布告し世界は混乱の渦に。王は戦死後もスケルトンキングとなり、アンデッドの軍勢を率いてディアブロの眠る修道院を保管するトリストラムの村を襲撃。そして、住民のほぼ全てを虐殺する暴挙に。かつて美しかった修道院はもはや地獄と人間界を繋ぐ巨大な迷宮と成り果て、ディアブロが地上に降り立つまで時間の問題に。

プレイヤーは、レオリック王の異変を聞きつけた勇者として、地底深くに続く迷宮へと足を踏みこんでいくこととなります。

シリーズ未経験者の中には『Diablo』は、ひたすら敵を倒してアイテムを拾いキャラを強化していくゲーム。」というイメージを持っている方も多いかと思います。勿論、それも大正解で、時間を忘れて熱中出来るトレジャーハンティング要素はシリーズの大部分を占める重要なファクターですが、今回はそこから一歩引いて、ダークな世界観や重厚な物語といった、所謂ハクスラ以外の魅力についてご紹介したいと思います。

「ストーリーはあって無いもの」と誤解されがちですが、しっかりとした物語が用意されていて悪魔天使の壮絶な戦いと、それに身を投じる人間たちの物語がシリーズを通して描かれています。


主人公は戦士タイプの『ウォーリアー』、弓使いの「ローグ」、魔法に長けた「ソーサラー」の3クラス。

初代『Diablo』に関してはゲーム中ではあまり細かく語られることがないですが、『Diablo II』以降は今見ても素晴らしいCGIムービーを筆頭にストーリー部分も大幅にパワーアップしています。

後作からプレイするとゲームプレイ的にもやや厳しいものがありますので、気になった方は初代から遊ぶ事をオススメ。1をプレイしていると物語やアイテムのフレーバーテキストもよりディープな所まで楽しめるでしょう。個人的に初代をプレイした上での『Diablo II』序盤の展開は、本作の残酷な世界観を見事に表現した、非常に印象深い演出です。


続編『Diablo II』のオープニングムービー。
トリストラムで生き残った老人「マリウス」の語りを通して初代『Diablo』の後日譚が描かれる。

個性的な村の住民たち

『Diablo II』、『Diablo III』では、世界中が冒険の舞台となり、各章毎にバラエティに富んだ街やダンジョン、フィールドを探索する事が出来ましたが、前述した通り本作の舞台となるのは、トリストラムの村と修道院から繋がる地下ダンジョンの二つだけというシンプルな構成。

本作は元々「『Wizardry』の様なローグライクRPGを作る」というコンセプトで生まれたもので、もしかしたらダンジョンと街を往復するという、アイディアは初期構想の名残なのかもしれません。

レオリック王の虐殺と悪魔の復活により、トリストラムで生き残ったのは僅か数名ですが、シリーズ皆勤賞のデッカードケインや、『Diablo III』ではヒロイン、リアの母親として登場した魔女のエイドリアといった続編の物語にも大きく絡むキャラクターも登場します。


迷宮でくすねた武器を高値で売りつける「義足の少年ワート」。
Blizzardの別タイトル『Warcraft』シリーズにも「Wirt's Third Leg」なるアイテムカメオ出演しています。



魔術師組織ホラドリムの最後の一人「デッカード・ケイン」。
シリーズ通してアイテム鑑定人として助けてくれる為、最初から最後までお世話になるおじいさん。
挨拶の「Hello My Friend!」はシリーズ共通。



後に『Diablo III』のヒロインであるリアを出産する「魔女エイドリア」。



『Diablo III』クラシックで、かつてシークレットレベルの入場に必要だった「Black Mushroom」や「Liquid Rainbow」はエイドリアから受注するクエストが由来。先月開催されたアニバーサリーダンジョンでも、復刻クエストが存在していました。


牛。
シリーズのシークレット常連で、最新作でも何かと活躍の多いマスコット的存在。
初代では拡張版『Hellfire』の隠しクエストでcowkingが登場します。



ゲーム毎にランダムでマジックアイテムを売ってくれる鍛冶屋グリズウォルド。続編『Diablo II』では、衝撃的な登場で多くのプレイヤーを驚かせ、『Diablo III』では、レジェンダリアイテムとして彼の名の刻まれたダガーを見ることが出来ます。

次ページ: 悪魔の息遣いが聞こえる地下ダンジョン
《Skullburner》
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