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「Avalon」がゲーミングPCの常識を変える―ASUSプレスカンファレンスレポ

台湾の総合エレクトロニクスメーカー、ASUSはComputex Taipei 2016の開催にあわせて、プレスカンファレンス「Join the Republic」を開催。従来のゲーミングPCの常識を凌駕するコンセプトモデル「ROG’s Avalon」を含む8製品を発表しました。

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台湾の総合エレクトロニクスメーカー、ASUSはComputex Taipei 2016の開催にあわせて、プレスカンファレンス「Join the Republic」を開催。従来のゲーミングPCの常識を凌駕するコンセプトモデル「ROG’s Avalon」を含む8製品を発表しました。イベントではジョニー・シー会長自らが司令官のコスプレをして登壇するなど、ASUSがゲーミングPCに並々ならぬ力を入れていることをアピール。会場ではメディアだけでなく一般ユーザーも入場し、ゲーミングPCブランド「Republic of Gamers(ROG)」の10周年を祝いました。

日本ではスマートフォンやノートPC、モニターなど、総合エレクトロニクスメーカーという印象の強いASUS。しかし、世界有数のゲーミングPCカンパニーとしても高い人気を誇っています。シー会長は「過去10年間、ASUSは革新的な製品開発を通して、ゲーミングPCのパイオニアであり続けてきた」とふりかえり、今後10年間もさらなる挑戦を続けていきたいとコメント。その一つとして、まったく新しいコンセプトのゲーミングPC「ROG’s Avalon」を発表しました。




「ROG’s Avalon」は自作PCユーザー向けに最適化されたゲーミングPC筐体で、最大の特徴は徹底したモジュラー設計です。筐体にはZ710チップセットが搭載された新設計のマザーボードが内蔵されており、電源、SSD、グラフィックカードなどをケーブル類を取り回すことなく、プラグアンドプレイで抜き差しできます。筐体前面にはSSDを装着でき、側面にはグラフィックカードを収納。冷却装置には空冷に加えて水冷式もサポート。筐体の開閉もワンタッチで行え、メンテナンスやアップグレードも非常に容易になりそうです。


ROG将軍のデレク・ユー氏は「AvalonをATX、Micro-ATX、E-ATX、Mini-ITXに続く新しい規格に育てていきたい」とコメントし、現在はパートナー企業を募集中とのこと。製品として市場に並ぶのは、まだまだ先のことになりそうですが、こうした新しいチャレンジがゲーミングPCの世界から登場してくる点に、改めて驚きを禁じ得ません。イベントの共同主催者であるインテルからジョージ・ブリアント上級副社長もかけつけ、シー会長と握手する様もあり、両者の蜜月ぶりも改めて感じさせました。

他に会場でデモされた製品は下記の通りです。

・ROG Rampage V Edition 10

インテルX99チップセット搭載し、最新のコアi7プロセッサを装着できる旗艦マザーボードです。オーバークロックの際に動作を安定させるDigi+ VRMや、DDR4メモリの性能を最大限に引き出すT-topology、高性能ファンコントロール機能のFan Xpert 4、ワンクリックでオーバークロックの設定ができる5-Way Optimizationなど、同社ならではの機能を多数搭載しています。M.2に加えて、新たにU.2も搭載。低ノイズにこだわったSupremeFX Hi-Fi オーディオなど、ゲーマーに嬉しい機能が満載されています。

・ROG G31 Edition 10

コンパクトなデスクトップ・ゲーミングPCです。GeForce GTX 1080 GPU搭載グラフィックカードをSLI接続で2枚装着しており、4K解像度でのゲーム体験を提供します。プレゼンしたユー氏によると、2枚差しは1枚差しより3D Markで171%もスコアが向上し、ウルトラハイ解像度対応の『DOOM 4K』 でも平均60フレームを実現するとのこと。他に高い空冷効果をふまえた筐体デザインとなっており、ESSのオーディオDAC搭載でHI-FIオーディオを出力するヘッドフォン端子も備えています。

・ROG GX800

巨大な水冷ユニットが合体するゲーミングノートPCです。同様のコンセプトをもつGX700の成功を受けて開発された本製品では、最新のNVIDIA SLI GPUとインテルK-series CPUを搭載し、単体でもCPUのクロック周波数は4.4GHz、GPUは1428MHz、VRAMは3.8GHz、DRAMは2800MHzとデスクトップPCなみのパワーを有しています。これに本体後方に水冷クーラーユニットを装着すると、GPUが最大236%向上するなど、オーバークロック耐性をさらにアップ。MechTAGと呼ばれるメカニカルキーボードを搭載している点も特徴で、すばやいキー操作を可能にしています。

・ROG Swift PG248Q

24インチのフルHD(1920×1080ピクセル)ゲーミングディスプレイで、NVIDIAのG-SYNC規格に対応し、リフレッシュレートを180Hzにオーバクロックすることで、Gray to Grayによる「1ミリ秒」の応答速度を実現。わずかな遅延が命取りになるeSportsでの使用に最適化された設計となっています。FPSではAimポインターを表示して弾道を予測する、RTSでは時間を表示するなど、様々なゲームを行う上で便利な機能をディスプレイに表示できるASUS独自のGamePlusにも対応しています。

・ROG Centurion

7.1chのゲーミングヘッドセットです。片側5ドライバー搭載で仮想ではないリアルなサラウンドを実現し、環境ノイズを軽減する高いノイズキャンセル機能を搭載しています。音量やマイクのミュートなどを手元で操作でき、ゲームに最適な再生モードが選択できるUSBオーディオステーションも付属しています。

・ROG XG Station 2

ノートPCでVRコンテンツ体験を可能にする外付けグラフィックユニットです。2008年に発売されたXG Stationの後継機種で、本製品では680Wの電源を搭載し、最新のGeForce GTXとRadeon搭載のビデオカードを装着して使用します。PCとの接続はThunderbolt 3端子に加えて専用の特別端子を介して行い、 プレスリリースによるとThunderbolt 3単体より15%も性能が向上するとのこと。他にUSB 3.0端子とギガビットイーサポートを備えています。

・ROG Strix GeForce GTX 1080

その名の通りGeForce GTX 1080が搭載されたビデオカードで、オーバークロックにより1936MHzのリフレッシュレートを実現。ASUS独自のDirectCU III と、特許も取得されたトリプルファンで冷却効果を30%アップさせ、3倍の静音性を実現させたとのこと。VRむけHMDへの接続に便利なように、HDMI端子も2基備えています。


イベントの後半ではASUSのプロゲームチーム「Taipei Assassins」による『League of Legends』のエキシビジョンマッチも行われました。ブルーチームとレッドチームに分かれての対戦で、一進一退が続きながら、徐々にブルーチームが差をつけはじめます。レッドチームが追いつきかけては、ブルーチームが引き離すという展開で、一時期は撃破数が16対12となりました。

ところが、このままブルーチームが押し切るかと思いきや、25分すぎでレッドチームの連携が冴え渡り、ダブルキルが連続して発生。一気に撃破数が20対23と逆転します。レッドチームの猛攻はその後も続き、なんとブルーチームはそこから一体も倒すことができずに、ベースを撃破されて終了。37分に及ぶ攻防は、撃破数が20対33でレッドチームの勝利となりました。この鮮やかな逆転劇に客席からも拍手が送られました。


このほかギャラリースペースには、Oculus Riftとの提携で2台のOculas VRのデモを展示。片方では『VR tennis online』、もう片方ではOculas Touchを用いる『Bullet Train』がデモされていました。展示スペースが狭く、『Bullet Train』の試遊者が体をのけぞるとギャラリーに接触する様も見られましたが、そうしたオーバーアクションがおきるたびにギャラリーがわくなど、和気あいあいとした雰囲気が印象的でした。
《小野憲史》
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