!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
Heavy Spectrum Entertainment LabsとXDEV Studio Europe共同開発の横スクロールアクションゲーム『Shadow of the Beast』。バイオレンス描写に満ちた本作の日本語版プレイインプレッションをお届けします。
本作は元々、1989年にAmigaで発売された同名タイトルのリメイク作品で、プレイヤーは人間から“ビースト”に変身させられた主人公・アーブロンを操り、自身を変身させた暴君・マレトスへと復讐するために戦いを繰り広げます。
プレイヤーが初めにプレイすることになる “カラムーンの草原地帯”は、マレトスに従わされていたアーブロンが、あるきっかけから魔術師・ゼレクと繋がれた鎖を破壊し、自分を縛り付けていたゼレクを追い詰めていくというもの。アクションはシンプルに設計されており、方向キーor左スティックで移動、□でヘビーアタック、△でスタン攻撃、○で掴み攻撃、Xマークでジャンプ、R1でブロック、L1でカウンターです。
プレイを始めると、まず砲撃を退けつつ人間側の陣地へ向かうことになり、プレイヤーは襲いかかる人間を相手に戦います。戦闘時には攻撃が当たると相手の頭や腕が飛ぶようなゴア表現が日本語版でも健在で、アーブロンの重厚なアクションと加えて少しの爽快感があります。通常のヘビーアタック以外にもスタン攻撃と掴み攻撃などを使用し進めていきます。気になったのが、攻撃時のカメラワーク。アーブロンが腕を振るう度に視点が上下するので、少し煩わしく思うこともありました。
特殊攻撃には、敵を倒すと増える“Blood”という値を使用することで派手な「レイジチェイン」を発動可能。このアクションは、表示される□ボタンと方向キーをタイミング良く押すことで、左右から現れる敵を一撃で倒せるというもの。タイミングがシビアな為、チェインをつなげることが難しく、敵からの攻撃を受けてしまったり、効果が切れて最終的にゴリ押し状態に陥ってしまうこともありました。難易度が高いものの、困難な局面を一気に突破できる必殺技のような存在かもしれません。
さらにレイジチェインだけでなく、“Blood”を使用し敵の血を吸うことで、体力を回復できる特殊攻撃“寄生”も繰り出せます。特殊攻撃を含めた攻撃アクションは、繰り出してからの隙が大きいため、相手の攻撃や予備動作を見極めることが肝心です。またアーブロンの体力は高めに設定されているので倒されにくいのですが、回復方法がこの“寄生”のみに限られてしまう場合もあるので、ゲームの難易度は少しだけ高いと言えるかもしれません。
ちなみに、敵から倒されたり落下などの事故で死んでしまった場合には、無限に使える「無垢な魂」を犠牲にするか、回数制限ありの「エリクシル」を使用するかの二択でその場から復活できます。なお、今回のゲームプレイでは、「無垢な魂」を使う事によるペナルティなどは確認することができませんでしたが、使用した数がカウントされていくため、ゲームプレイに何かしらの影響があるのかもしれません。
プレイシーンを映した第2弾メイキング映像
ステージには、鉤爪で登ることができる壁や、別の階層へ向かうワープ装置などが登場。ステージの隅や階層の奥には隠された魔法陣が設置されており、それを破壊することでストーリーを解放できます。ステージ最後にはボスが配置されており、様々なアクションを仕掛けてくるので状況に応じた攻撃や回避が必要になります。
プレイ中に展開されるイベントシーンでは、ゲームの世界観を表す特殊な字幕が表示されます。この字幕は、プレイ中に入手できるポイントを使用し、文字翻訳をアンロックすることで読むことができます。なお、メニュー画面から閲覧できる人物紹介の内容はかなり細かいので、世界観を理解する助けになるでしょう。またPlayStation Networkに接続し、クリアタイムをランキングに登録することで、世界中のプレイヤーと競い合うことができます。
本作はスタイリッシュな爽快アクションとは言わないまでも、特出したバイオレンス描写や横スクロールアクションから2.5Dアクションゲームファンはチェックしておきたいタイトルではないでしょうか。PS4向けに発売される『Shadow of the Beast』は、国内で5月19日にリリース予定。価格は2,160円(税込み)です。