展示されていたのは、ドイツgamescom 2015でもロングゲームプレイ映像が披露されていた、シリアの山岳に眠る遺跡を舞台としたステージ。痛々しくて息をつかせないスペクタクルなカットシーン演出からはじまり、寺院風の遺跡内に侵入するララ。ゲームプレイが開始し、最初に驚かされるのはやはりグラフィック表現です。
特に、前作『Tomb Raider』から受け継がれる物理演算を取り入れたララの髪の毛の表現。移動時の自然な動きはもちろん、水中にいるとき、水から上がった時の描写は特に目を引きます。また泥だらけの水に浸かったララの濡れた体や衣服が時間とともに乾いたり、非操作時に不安げな表情で周囲を見回すといった表現も、ゲームプレイにリアリティーを与えています。
次にトゥームレイダーシリーズに欠かせない謎解き要素。今回のデモでは、主に“水”を利用した仕掛けが散りばめられています。最初のスポットでは、ララがピッケルで水路の壁を破壊、部屋の水位を上昇させて、高所にある別の通路へアクセスできるようになります。前作同様に、上から物を落として足場にしたりと、物理表現を活かしたパズルも多数あり、頭を捻らせてくれます。
遺跡内には、突然足場が崩れたり、天井から槍が降ってきたりと、即死レベルの罠も待ち受けており、発動時にはボタン連打や銃で標的を破壊するなどしてとっさのリアクションが求められます。罠による残酷死亡シーンは今作でも健在なので、筆者のようにララが死ぬのを見たくないプレイヤーは、慌てず、慎重に行動しなければなりません。
デモプレイでは、クラフティングをはじめとする収集要素にも注目してみました。今作では、ゲーム中で手に入る様々な素材を使って、ララが使用する武器や装備品、弾薬を作成可能。素材(Resource)の種類は、例えば動物の毛皮、植物、鉱物など、数え切れないほどありました。シリーズ恒例の隠された収集アイテムはもちろん、新たに、ララが言語レベルを上げる事で更なる秘密を解読していける要素もあるのだとか。
今回展示されていたのは、英語版のデモでしたが、Microsoftの担当者によると、『Rise of the Tomb Raider』の日本版は字幕と吹き替えを収録、ララ役の声優は前作『Tomb Raider』に続き甲斐田裕子さんを起用しているということでした。
※記事本文を一部加筆修正しました。
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