今やミリタリーシューターとしての地位を確固たるものにしている『Call of Duty』シリーズですが、海外サイトVox Gamesにて開発中止となってしまい日の目をみる事が無かったスピンオフ作品『Call of Duty: Devil's Brigade』の詳細が伝えられています。
2007年、Infinity Wardが『Call of Duty 4: Modern Warfare』を制作している時に、サードパーソンシューター『Call of Duty: Devil's Brigade』の開発が極秘にスタートしました。実際に開発を行なっていたのはPS3版『Enemy Territory: Quake Wars』や『Guitar Hero: Van Halen』などを手がけたUnderground Developmentです。
『Devil's Brigade』はそれまでの『Call of Duty』シリーズと同様第二次世界大戦が舞台となっており、“悪魔の旅団”として恐れられた実在のアメリカ軍・カナダ軍合同特殊部隊(第1特殊任務部隊)に基づく戦術戦略、ステルスミッション、優れた運動能力による特殊部隊戦闘などに焦点を当てていました。
また本作は“Codaa”(Call of Duty Action Adventure)というコードネームで呼ばれており、パルクールの動きも取り入れられていたとの事。加えてチームコマンドやステルスキルなども搭載されており、他の『Call of Duty』作品よりも計算された戦略が必要とされたようです。
その後、ソースコードを譲り受けるといったInfinity Wardからの協力によって開発は順調に進み、ゲームの販売に向けて行われる審査会議でもポジティブな評価を受けていたそうですが、2007年11月に発売された『Modern Warfare』の成功及び同年12月のActivision/Vivendi Games合併の影響などにより、翌年2008年に『Call of Duty: Devil's Brigade』の開発中止が決定しました。
ゲームの出来不出来ではなく、時代の波に流されてしまった感のある『Call of Duty: Devil's Brigade』。もし無事に発売されていたら一体どのような評価を受けていたのでしょうか。こちらのギャラリーには開発途中のスクリーンショットも掲載されているので是非ご覧下さい。
(ソース&イメージ: Vox games via Joystiq)
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