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海外レビューハイスコア『The Thaumaturge』―一見『真・女神転生』や『ペルソナ』のようだが戦闘システムは独自性を確立している

2024年3月5日発売『The Thaumaturge』の海外レビューをお届けします。

連載・特集 海外レビュー
『The Thaumaturge』
  • 『The Thaumaturge』
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  • 『The Thaumaturge』

・Hey Poor Player: 90/100

・COGconnected: 86/100

時間を費やせば費やすほど、私はどんどん『The Thaumaturge』に馴染んでいった。どんなゲームでも時間を費やせば費やすほど、物事の限界(edge)に気づくものだ。文字通りにでも比喩としてでも、その見えない壁に気づくのだ。しかし、『The Thaumaturge』はむしろ一足の靴のようなものだった。このゲームでできないことの制限を学ぶにつれて、できることに集中できるようになり、それはすべて最高だった。もし、ジョン・コンスタンティンのようなタイプのキャラクターとしてプレイできるダークファンタジーRPGを渇望しているなら、朗報がある。『The Thaumaturge』がまさにそれだ。次にプレイする面白くて独創的なRPGをお探しなら、これがそうだ!

訳注:「ジョン・コンスタンティン」(John Constantine)は、アメコミに登場するアンチヒーローの名前。

・WellPlayed: 85/100

本作に完全に引き込まれて途中でやめられなくなるであろう特定の人物がいる。第一次世界大戦前のポーランドで産業化と文化や迷信が衝突するこの物語は自信に満ちており、謎めいたヴィクトル・シュルスキや彼が狩る感情に飢えた悪魔を知るにつれ、物語に好奇心をそそられる。欠点はあるものの、このゲームは目下のところ前代未聞で、次世代のインタラクティブ文学におけるポーランドの正典の部類である。

・PC Gamer: 82/100

・RPG Site: 80/100

デベロッパーのFool’s Theoryは『The Thaumaturge』で非常に堅実なターン制RPGを作り上げた。1905年のワルシャワという舞台はゲームとしてかなり斬新で、時に歴史上のこの時代の過酷な状況をプレイヤーに教育する魅力的で没入感のあるドキュメンタリーのように感じられることもある。主人公ヴィクトル・シュルスキが意のままにする超常的な力は、一見すると『真・女神転生』や『ペルソナ』のようだが、自らの独自性を確立した満足のいく戦闘システムへの道をひらいている。技術的に荒削りな部分はあちこちにあるが、RPGのファンは2024年というこのRPGで多忙な年に、時間を見つけて『The Thaumaturge』をぜひチェックすべきだと確信している。

・IGN: 80/100

・Gamers Heroes: 80/100

超常的な探偵を演じるのが好きな人なら、誰でも『The Thaumaturge』を楽しめるだろう。そのダークな雰囲気、魅力的なストーリー、戦術的な戦闘は病みつきになる。

・Noisy Pixel: 75/100

・KeenGamer: 70/100

・RPGamer: 60/100

『The Thaumaturge』には評価すべき点がたくさんあり、それは頭から離れなくなるものだ。戦闘に弱点があるため、一部の素晴らしいアイデアは十分に成功していない。開発中に時間が足りなかった結果であれ、通しプレイがぎこちなかった結果であれ、エンディングが急ぎ足なのは筋書きがゴール地点でつまずいていることを意味する。しかし、設定のユニークさはこのゲームを面白く売り込むのに大いに役立っており、キャラクターも一緒に時を過ごしていて楽しい。完璧には程遠いものの、このプロジェクトは十分な配慮がなされており、一見の価値がある。

・VideoGamer: 60/100

『The Thaumaturge』は十分に将来性があるものの、その強みを生かすことができずにやや期待を裏切っている。ゲームが適切に関わっていればワルシャワとその歴史や文化は体験して楽しいものなのに、比較的退屈なメインストーリーに執拗にこだわっているせいで、面白いがイライラする体験と引き換えに結局は本来の体験が損なわれている。


PC(Steam/Epic Games ストア/GOG.com)向けに2024年3月5日に発売された『The Thaumaturge(ソーマタージ)』のMetacritic海外レビューまとめをお届けしました。メタスコアは記事執筆時点で75点(総レビュー数31件)でした。

総じて、舞台設定やキャラクターは高く評価されています。一方、ストーリーや戦闘システムでは評価が分かれているようです。

本作は、ストーリーに重点を置いたアイソメトリック(見下ろし視点)RPGです。舞台は、ロシア帝国の圧政の下にある1905年のワルシャワ。プレイヤーは霊的な存在を操る超常能力者「ソーマタージ」となり、多様性に富んだ人々の住む街で道徳観が試される選択に立ち向かいます。歴史上の人物も登場するようです。

本作は当初2023年中のリリースを予定していましたが、開発期間延長などを理由にリリースを延期していました。また、PS5/Xbox Series X|S版のリリースも予定されています。

『The Thaumaturge』は、PC(Steam/Epic Games ストア/GOG.com)向けに配信中です。


PlayStation 5(CFI-2000A01)
¥66,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《FUN》

遊ぶより創る時間の方が長いかも FUN

元ゲームプログラマー。得意分野はストラテジーゲーム。ゲームライターとして活動する傍ら、Modの制作や有志日本語化に携わっています。代表作は『Crusader Kings III』の戦国Mod「Shogunate」。

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