2023年4月15日、秋葉原にてインディーゲームイベント「TOKYO SANDBOX 2023」が開催されました。これから注目を浴びそうな数多くのインディーゲームが集った本イベントですが、その中から編集部が注目したタイトルの試遊レポをお届けします。
本稿では、すごろく要素とアクションゲームを組み合わせた『Beat Rider(元气百响)』のプレイレポをお届けします。
簡単操作でパリィ!ジャスト回避!現代的なアクションの気持ちよさを煮詰めた作品
本作は、簡単な操作で華麗なアクションを楽しめる作品です。舞台は「クルル」と呼ばれる未知の生物が人間と共存する世界の都市「百響町」。人間の意識やリズムと共鳴するクルルは、放っておくと人間から正気を失わせてしまいます。
そのため、クルルと人間のバランスを均衡に保つ「心理医師(調律師)」と呼ばれる存在の人物が不可欠。心理医師見習いである快活な女子「ミオイ」やおっとりしたお姉さんキャラの「カスラ」、クールで無口な「シス」の3人組が、百響町の安全を保つために奮闘します。
ゲームプレイの流れは、すごろくのようなマス目状の盤面を進んでいき、戦闘やイベントをこなしていくというものです。ククルに遭遇すると戦闘が始まります。戦闘は2D横視点となっており、基本操作はスペースキーで攻撃、Dキーでパリィ、方向キー上で回避、左でバックステップというもの。キャラ移動は存在しません。
スペースキーを押すと攻撃を行い、敵にダメージを与えてコンボがつながっていきます。 敵から攻撃を受けたり、一定時間が空いてしまったりするとコンボが途切れてしまいます。
敵の攻撃は必ず予告モーションがあるので、タイミングよくパリィすることで攻撃を防ぎ、コンボを継続することができます。戦闘には制限時間が設けられており、ややシビア。そのため、なるべく攻撃のテンポを絶やさず継続的にダメージを与えていきたいところです。
戦闘の肝となるのは、「元気ストライク」の存在です。元気ストライクはバックステップで敵の攻撃を避けた後にスペースを押すと発動できる必殺技で、コンボ数が多いほどたくさんのダメージを与えることができます。
うまくパリィを決めてコンボを繋げ、元気ストライクで一気に超ダメージ!という流れが決まった時の気持ちよさはひとしお。効率よくダメージを稼げるので、リターンも大きいです。
パリィやジャスト回避といった要素は現代のアクションゲームには欠かせないと言っても過言ではないほど重要な要素になってきました。本作はそれらの旨味を煮詰めてシンプルに構成しつつ、うまく決まって大ダメージを与えられた時の気持ちよさによって中毒性の高いアクションに仕上がっていました。
現在は開発初期段階であり、発売時期は未定とのこと。初期であるにも関わらず、戦闘の面白さの仕上がりには驚かされます。製品版ではさらなるバリエーションの増加やその他要素の追加にも期待したいところです。
『Beat Rider』は、PC(Steam)向けに発売予定です。