俺は鍛冶屋の息子…『Kingdom Come: Deliverance』プレイレポ―リアルでハードコアな中世を楽しむ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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俺は鍛冶屋の息子…『Kingdom Come: Deliverance』プレイレポ―リアルでハードコアな中世を楽しむ

Warhorse Studiosが開発・販売を行う『Kingdom Come: Deliverance』。国内外で話題となっているハードコアオープンワールドRPGで、Twitchでも配信者が日々増えています。本稿では、同作のプレイレポを行い、特徴と魅力をお届けします。

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Warhorse Studiosが開発・販売を行う『Kingdom Come: Deliverance』。国内外で話題となっているハードコアオープンワールドRPGで、Twitchでも配信者が日々増えています。本稿では、同作のプレイレポを行い、特徴と魅力をお届けします。

■シンプルなキャラメイキング、顔や体格は変更不可


ゲームを開始するとムービーが流れた後、家の中で主人公の母親と対面。「昨日の夜は何をしていたの?」的な会話の中から、自身のキャラクターのステータスの初期の傾向を設定します。2回の選択で決定でき、Strength/Agility/Vitality/Speechの4種類から選択が可能。Strength/Strengthのように、同じものを2回選んで特化させることもできます。キャラクターの見た目は変更することが出来ないようです。

失礼だが、主人公というにはあまりに平凡すぎる顔立ち

キャラクターメイキングが終了すると自由に動けるようになります。振り向くとテーブルがあり、AppleやBread Rollなどの食料が置いてあるので持って行きましょう。なお、この時点で気になった点として、アイテムを拾う際にはとかがむモーションが入りますが、このカメラワークが3D酔いを頻発しそうな印象が非常に強いです。

主人公宅前、右手には鍛冶場がある

■主人公は選ばれし者でもなんでもない、ただの鍛冶屋の息子だった


最初のクエストは仕事場にいる父に会いに行くこと。その後は剣のレッスンを受けたりといったクエストが一気にマップに表示されますが、マップの狭い地域に5つも表示されるのはなかなか見にくいのが難点。とはいえ、コンパスにもクエストの目標が表示されるので、特に問題なく到着ができます。

戦闘は部位ダメージのあるハードコアな仕様で、それぞれの部位にダメージを受けるとデバフが付与されます。攻撃は5方向の判定があり、敵の行動に合わせて適切な方向から攻撃をすると効果的という仕組みなので、従来のゲームにおける、ただタイミングを測ってクリックをして行う戦闘とは少し異なった印象を受けます。左クリックでSlashing(斬る)、右クリックでStabbing(刺突)と異なる攻撃が可能。最初の戦闘訓練で教えてもらえますが、連続で攻撃するメリットなど、攻撃が単調にならないようになっています。さらに、スキルが上がるほど攻撃スピードが高速になったり、スタミナ消費が減ったりという効果もあり、序盤のうちは本当の意味でキャラクターが初心者という扱いになっているため、やりこみがいがありつつも、多少はストレスを感じてしまうこともあります。

戦いの練習中。チュートリアルはきっちりとしていて好印象

このあといくつかのクエストをこなしていくとストーリーは急展開、突然とてつもない規模の軍隊が攻め入り、目の前で両親を殺された主人公は、馬を走らせ一命をとりとめつつ、近隣の村まで危険を伝えに行くことに…。

後日、父と母の亡骸を埋葬しに来た主人公。何とも言えない悲痛な顔をしている…

■もちろん犯罪はバレると怒られる


オープンワールド系のゲームである意味欠かせないのが犯罪行為。他人の家の鍵を解錠して侵入したり、物を盗んでみたり、あるいはこっそりと住人を殺害してみたり…と、カルマ値が激減するようなことをしたくなるプレイヤーは少なくないはず。しかし、本作でも犯罪行為は兵士に見つかればボコボコにされるか牢屋行き。犯罪行為を目撃した住人はプレイヤーの顔を覚えており、それも重大犯罪であればあるほど、長期間覚えているようなシステムです。本作のLockpickingについては、かなりシビアなため、他タイトルと比べても圧倒的に難しい方だと思います。

レベルが低いうちは奇襲をしかけても兵士に返り討ちにされてしまう

序盤は非常にハードな内容のクエストが発生することもあります、筆者は何度失敗してもクリアできる術が見つからなかったため、何事もなかったようにスルーしてしまいましたが、あくまでも「失敗させる前提のクエスト」が序盤には仕込まれているのかなと思います。そういった意味では、完全なオープンワールド状態になるまでには、他タイトルよりも少し長めという印象で、もう少し短くあっさりとしても良いなと感じたところはありました。

■テイストはWitcher風味


操作としては非常に基本的なところが押さえてあり、こういったオープンワールドのFPSに触れたユーザーにとってはプレイしやすいのではないでしょうか。また、本作の時代設定や雰囲気などから、よく『The Elder Scrolls: Skyrim』(以下Skyrim)や『The Witcher』シリーズに似ていると言われていますが、筆者としては序盤に関しては『Skyrim』ほどの荒れたような感じはなく、どちらかというと『The Witcher』の雰囲気を引き継ぎつつ、よりゲーム性をハードコアかつリアルに仕上げた印象でした。

また、スキルがレベルポイントで割り振りではなく、スキルに対応する行動をすることで経験値が溜まり、それを一定Lvで付与されるPerkpointで、任意の詳細なスキルに割り振るという、ちょっと複雑なように見えるシステムや、手動セーブは自分の所有するベッドで寝るか、高価なSaviour Schnappsを使用することでしか行うことができず、気軽にセーブが出来ないという部分もよりコアに仕上がっている要因の1つのように思います。逆に言えばクエストなどを完了させないと自動セーブされないため、気軽に少しだけやろうということができないということにも繋がっており、筆者はとりあえずEscキーでメニューを開いて放置しておくという手段を、本稿を書くにあたり使っていました。

Strengthスキルの中のスキル。これに割り振っていくが、それぞれに取得Lv制限はかかっている

既に海外のユーザーが、手動セーブの制限をなくすMODや、Lockpickingを楽にするMODなどをリリースしており、あえてハードコアな部分を消すことも可能になっているため、不便に感じた場合はそういったMODを導入するのも1つの手だと思います(MOD導入は自己責任です)。とはいえ、世界観やストーリーもしっかりとしており、オープンワールドらしく、攻め方も多種多様。もちろん、今後アップデートによる調整も入ることが予想されますし、MODで大きく変化する部分もさらに出てくると思いますが、中世のオープンワールド系タイトルが好き、ハードコアならもっと良い!という方は一度触れてみてはいかがでしょうか。

『Kingdom Come: Deliverance』は、6,080円(税込)でPC向けに販売中です。
《kuma》

kuma

作詞家/作編曲家/元Esports競技勢。FPS、アクションRPG、シミュレーター系が主食。ハードウェア・ソフトウェアレビュー、インタビューなどをやっています。

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