トリストラムの地下に広がる迷宮は全部で4つ(拡張版『Hellfire』の隠しダンジョン「Hive」を含めると7種)の層で構成されています。上層階はただの薄暗い建物といった赴きですが、奥に進むにつれ風景は少しずつ禍々しくなり、アンビエント系のBGMも赤ん坊の笑い声や悲鳴といったどんどん狂気をはらんだものに。ダンジョンを潜るにつれて少しずつ地獄へ近づいている事が肌で感じ取れるのも魅力のひとつ。
ダンジョンの前で行き倒れている男から情報を聞くと地下二階に出現するブッチャー。部屋に入るや否や「Fresh Meat」の掛け声と共に、序盤からは想像出来ない程の破壊力でプレイヤーに殴りかかる超強敵。プレイヤーが死ぬか別の階層に行くまで永遠に追いかけてくる事から、トラウマボスとして挙げるプレイヤーも多く、強烈な印象を与えるボスです。
本編最終層「Hell」。
串刺しにされた死体や人間の四肢がそこかしこに転がるまさしく地獄といったステージ。
初代における魔法は本を読むことによってどのクラスでも習得する事が可能。
しかし使用にはパラメータが必要になってくるので調整が必要。
個人的に『Diablo』で注目すべき見どころの一つがモンスターのモーション。
滑らかに動くドット絵は今見ても古めかさは感じません。
初代をフルリメイクした意欲作『Diablo1 HDMod』
初リリースの1997年以降、拡張版の拡張Mod『Hellfire: Awakend』を筆頭に様々なModが登場していますが、最後に現在のマシンでも快適にプレイ出来るようにエンジンを1から作り直し、更に『Diablo II』以降に追加された、クラフトやセットアイテム、ギャンブル等の要素を追加して、大幅にゲームを新刷した拡張MOD『Diablo1 HDMod』をご紹介。
オリジナル版は動作がお世辞にも安定しているとは言えない為、当初はこちらのModをメインに取り扱おうかとも考えました。しかし、名前こそ”HDMod”ですが、本作は完全な別物リメイクとなっているので、今回は簡単な紹介のみにとどめ、詳細についてはまた別の機会があればお届けしたいと思います。
- ・改良エンジンを使用
・HDグラフィックに対応
・現行WindowsOSに完全対応
・ユーザーインターフェイスの改良
・新クラス、Barbarian、Assassin、Necromancerを追加
・オリジナル版未収録のクエストを全実装
・最上位難易度Tormentを追加
・新ロケーションを追加
・新たなボスを追加
・新たな魔法を追加
・新たなスキルを追加
・新たなアイテムとAffixを追加
・204のユニークアイテムを実装
・105のセットアイテムと28のセット装備を実装
・倉庫の追加
・クラフトを実装
・ギャンブルを実装 …etc
※動作には本編ディスクが必要。
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普段は、あまり知られていない名作RPGがテーマの本連載ですが、今年は生誕20周年ということで、モンスタータイトル『Diablo』を取り上げてみました。
現在のPC環境で「今から遊ぶ」のは正直なところ敷居が高い作品ではありますが、未プレイの方はこれを機会に、歴史的名作の1ページをぜひご自身の手で体験してみてはいかがでしょうか。
尚、本作の目玉でもあるマルチプレイ機能ですが、さすがに初代の接続数は少なめです。しかし、筆者の実体験として、2年ほど前にBattle.netのロビーで偶然日本人3人が集まった経験もありますので、この記事をきっかけに新たな挑戦者と再びダンジョンに潜るベテランプレイヤーが現れる事にも期待しています。
今回のプレビューは『Diablo 日本語マニュアル付英語版』を使用しました。
※おまけ
今となっては貴重な初代『Starcraft』と『Warcraft:Battlechest』のトレイラーも収録されています。
今となっては貴重な初代『Starcraft』と『Warcraft:Battlechest』のトレイラーも収録されています。