なぜ初代『ディアブロ』ダンジョンとネクロマンサーが復活するのか―『Diablo III』開発者が語る | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

なぜ初代『ディアブロ』ダンジョンとネクロマンサーが復活するのか―『Diablo III』開発者が語る

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なぜ初代『ディアブロ』ダンジョンとネクロマンサーが復活するのか―『Diablo III』開発者が語る
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Travis Day氏(左)とJohn Lagrave氏(右)

『オーバーウォッチ』や『ハースストーン』をはじめ、数々の重大発表が行われ、先週末に大きな盛り上がりを見せたBlizzCon 2016。残念ながら『Diablo IV』の発表は叶わなかったものの、リリースから4年以上が経つ『Diablo III』にも、多数の新コンテンツ追加が発表されています。Game*Spark編集部は、BlizzCon会期中に『Diablo III』プロダクションディレクターJohn Lagrave氏とシニアデザイナーTravis Day氏にインタビューを実施。気になる新クラスのネクロマンサーや、初代『ディアブロ』を復元した20周年記念イベントのディテールを訊いてきました。

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――まず最初に、『Diablo III: Reaper of Souls』の新クラスとして、ネクロマンサーを選んだ理由を改めて教えてください。

Travis Day(以下Day): 開発チーム内でも興奮のプロジェクトとして、ネクロマンサー復活のアイデアがありました。実際、私も『Diablo II』で最初にネクロマンサーをプレイして、Corpse Explosionで死体を爆破したり、Fallenを蘇らせたりしたのは素晴らしい思い出で、大好きなクラスです。『Diablo III』開発初期から前作のクラスを復活させる案があり、似たタイプのスキルを持つウィッチドクターというクラスがある中でも、まだ余地があると考え、ネクロマンサーが採用されたのです。


女性版ネクロマンサーのアートワーク。
BlizzConデモでは男性版ネクロマンサーしかまだ実装されていなかった

――なるほど。『Diablo II』で特徴的なクラスだった、ドルイドやアサシンを復活させるアイデアは検討しましたか?

Day: もちろん、ドルイドやアサシンを求める声もたくさんあって、検討はしました。Shape Shiftでウェアウルフやウェアベアになるのは本当に楽しいですからね。どちらも素晴らしいクラスではあるのですが、開発チーム内でネクロマンサーが一番人気で、誰もが情熱をもったクラスということで、決まりました。

John Lagrave(以下Lagrave): ネクロマンサーだけでなく、今回ディアブロシリーズ20周年記念のAnniversaryイベントとして、『Diablo III』内で初代『Diablo』が復活し、16の階層でプレイヤーが懐かしい場所を訪れることができます。他にもたくさんの追加要素が計画されているので、プレイヤーの皆さんには期待してほしいです。

――初代『Diablo』を、単体のリメイクではなく、『Diablo III』の中で行った意図は何でしょうか?

Lagrave: 初代『Diablo』が登場した、90年代のバイブをもういちどユーザーの皆さんに味わってほしいという想いがありました。制作当初は、音楽だけを再現するつもりだったのですが、そこから「マップも再現しよう」「ボスキャラも復活させよう」などとアイデアが膨らみ、デザイナーもビジュアル面を調整して色の彩度を落としたりして、オリジナルにより近いものが出来上がっていったのです。






Anniversaryイベントダンジョンのゲームビジュアル


復刻版ブッチャーのイメージ

――Anniversaryイベントは初代『Diablo』をプレイしていないユーザーも楽しめますか?

Lagrave: Anniversaryイベントを遊ぶことで、現在の『Diablo III』が、初代『Diablo』からどれだけ進化しているかを感じ取れるはずです。ある意味でディアブロの歴史を表現しているとも言えます。

――Anniversaryイベントでは、アイテムやLootシステム、キャラクターの成長要素といった部分はどうなるのでしょうか?

Day: アイテムやLoot、キャラクターに関しては『Diablo III』がベースになります。しかし、Anniversaryイベントをプレイすることで、“ブッチャー”ペットや強力な“ソウルストーン”のLegendary Gemといったリワードが手に入ります。

Lagrave: 初代『Diablo』の16階層ダンジョンは、毎年1月の間だけ開放されます。レベル70のキャラで一回イベントをアンロックすれば、あとはどのレベル帯のキャラクターでも挑戦できるようになります。



――ハードコアモードでもAnniversaryイベントをプレイできますか?

Day: もちろんです。かなり手ごわいですけどね(笑)。

――開発メンバーについてお聞きします。Anniversaryイベントの開発には、初代『Diablo』の開発に関わったメンバーもいるのでしょうか?

Lagrave: 残念ながらオリジナルの開発メンバーはいませんが、若いスタッフもベテランのスタッフもいますよ。皆、ディアブロに情熱を持っていて、中には14年間在籍している古参開発者も存在します。

――BlizzConのデモでネクロマンサーをプレイしてみましたが、Corpse ExplosionやBone Spearといった『Diablo II』の懐かしいスキルがたくさん復活していました。こうした既存のスキル以外で、新しいスキルや特性、システムなどは追加されていますか?

Day: もちろん追加しています。また、復活スキルに関しても、仕様が大きく変わっています。例えば、Corpse Explosionの場合、『Diablo II』では対象の死体1個を爆破させて、そのモンスターの体力を基にしたダメージを与えましたが、『Diablo III』では画面上の死体全部をまとめて爆破できます。1個ずつだと時間がかかってしまいますからそうしました(笑)。今作のネクロマンサーは非常に多くの新スキルが用意されています。Blood系のスキルは、前作ではBlood Golemだけでしたが、新たに敵の体力を奪い取るBlood Siphon、テレポート系のBlood Rushなどが加わり多彩になりました。強力な新しいCurse(呪い)も追加しています。今後の情報を楽しみにしていてください。


Blood Siphonスキル


Corpse Explosionスキル

――ネクロマンサーやAnniversaryイベント以外で、今後計画しているコンテンツアップデートの情報を教えてください。コンソール版のアップデート情報も知りたいです。

Lagrave: まず、Armoryという新要素を追加予定です。ArmoryにはEquipment Manager(装備マネージャー機能)があり、プレイヤーの好きな装備/スキル/パッシブ/カナイ・キューブのレジェンダリーパワー抽出の組み合わせを、5つまで保存できます。また、各クラフト用素材がCrafting MaterialとしてUI化され、インベントリスペースを占有しなくなります。さらに、他のプレイヤーと全く同じクラス・ビルド・ダンジョンレイアウト・モンスター配置でタイムを競い合うChallenge Riftという新要素も準備しています。他にも、The Shrouded MoorsとThe Temple of the Firstbornと呼ばれるアドベンチャーモード用の新ゾーンも実装されますよ。

コンソール版限定のアップデートとしては、シーズン(Seasonal Journey)が実装予定です。今後、PC/Mac版と同じようにコンソール版のプレイヤーもシーズンに挑戦できます。


クラフト素材の管理画面。インベントリースペースを占有しない


長い間ユーザーから要望の多かったビルド保存機能が遂に実装


コンソール版シーズンのリーダーボード

――わかりました。本日はありがとうございます。
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『Diablo III』のネクロマンサークラスは、追加コンテンツ「Rise of the Necromancer Pack」として2017年に配信予定。導入には『Diablo III』本編と拡張パック『Reaper of Souls』が必要になります(コンソール版は『Ultimate Evil Edition』)。配信価格などその他の詳細はまだ発表されていません。

Anniversaryイベントを含むパッチ2.4.3は、今週にもPTRに実装予定です。

《Rio Tani》

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