東京ゲームショウ 2016のインディーゲームコーナーにて出展されていた、Throw the warped code outの『Back in 1995』。その新バージョン「Survival Update」と3DS版を含むハンズオンレポートをお届けします。
今回は、開発者であるThrow the warped code outの一條貴彰氏に新バージョンのアップデート内容を聞きました。一條氏によればSteamで正式リリースした『Back in 1995』は、90年代当時のアドベンチャーゲームのプレイ感覚を再現したものでありますが、Steamストアでは2種類の厳しいコメントを受け取っているとのことです。1つは、ハードコアゲーマーの歯応えを感じたいユーザーから「思ったより簡単すぎる」というもので、簡単なバランスになった理由として「難しい」という意見を展示会などで聞いたためであることを挙げました。そのため無料のアップデートではより難しいモードを実装する予定です。
もう1つの厳しい意見としては、ストーリに関するもので、複雑に組んでいたことから真相にたどり着く人が少なく、コメントから観測すると恐らく全体の1/3ほどのユーザーが辿りつけなかったと予想しています。そのため新たなアップデートとしては、その真相にたどり着けるようにしたり誘導や演出そしてテキストを増やし、英語音声を新たに追加したものとなります。
また新バージョンでは、敵の体力を向上させたり主人公の体力を下げたりという単純なものに加えて、敵から攻撃を受けたときのノックバックや、可能であれば謎解きギミックを増やしていきたいと考えているようです。なお、3DS版に関してはこのアップデートの開発が終了してから本格的な開発に移行します。
また本作の3DS版は「64bit世代のカートリッジタイプなゲーム機に移植されたら」という設定でグラフィックが作られており、初代PSにあるような独特のテクスチャーの歪みが修正され、解像度も低くなっていますがフレームレートが向上しています。筆者が3DS版をプレイしてみると、そのフレームレートの高さから操作がしやすくなったことを確認。大きなスライドパッドでの操作が出来なかったものの、これは今後対応するかは検討中のようです。
『Back in 1995』の「Survival Update」は、無料アップデートとして年内に配信予定。3DS版は、早くて2017年初頭にリリースを予定しています。
関連リンク
編集部おすすめの記事
連載・特集 アクセスランキング
-
ゲーマーは長野県・諏訪湖の街に行くとおかしくなる。限りなくオープンワールドだと錯覚するから。【ゲームみたいに錯覚する現実の場所】
-
【ネタバレ注意】イヴに一番似合う衣装はどれだ!?『Stellar Blade』私的美麗ナノスーツ6選
-
歴史ゲームなのに“本物の歴史”じゃない?歴史ゲームが歴史通りに作れない理由を考察する【特集】
-
最大8人で遊べる!キュートなヒヨコ達が多彩なミニゲームに挑戦するパーティーゲーが早期アクセス開始―採れたて!本日のSteam注目ゲーム9選【2024年5月6日】
-
ノーマン・リーダスもサプライズ登場!マッツ・ミケルセン&小島秀夫の『デススト』ファミリーが将来の展望を語りつつ仲良しぶりを見せつけた対談ステージをレポート【大阪コミコン2024】
-
美少女パイロットが戦う『ヴァンサバ』系ACT『ヘビーストームシャドウ』配信/最大90%オフのSteamセール「ゴールデンウィークゲームフェス」開催中/国土交通省が主導する実際の街をインポートできる『Cities: Skylines』Modv2.0公開【週刊スパラン4/26~】
-
PS5/PS4で楽しめる!伝説の世代交代RPG『俺の屍を越えてゆけ』の魅力を今こそ伝えたい―“自分の一族の歴史”を紡ぐ旅路は厳しくも美しい
-
【特集】『マナー・ロード』はなぜヒットした? 集落から始まる中世領主街作り、発売前ウィッシュリスト数は全ゲーム1位
-
90年代の大作映画にそっくり?広大な水上世界が舞台のオープンワールドアドベンチャー『Age of Water』が迫力満点だった!
-
【漫画じゃんげま】417.「スタンディング・オン・ジ・エッヂ」の巻