映画会社の日活が新たなゲームレーベルSUSHI TYPHOON GAMESを立ち上げ、その第1弾タイトルして発表されている個性的タイトル『刺青の国』。京都みやこめっせで開催中のインディーゲームイベント「BitSummit 4th」にて、日本国内初のプレイアブルデモが展示されていました。
『刺青の国』の舞台は、大災害後の閉鎖された東京23区。プレイヤーは彫師となり、強い想いをもった乙女のひとりと手を組み、「23区連合」を倒して東京を統一し、脱出するのが目的。設定だけ聞くとゲーム内容が少々理解しづらいかもしれませんが、つまり「かわいい女の子」と「ヤクザ文化」を題材とした都市制圧型シミュレーションゲームです。
本作の対応プラットフォームはまだはっきりしていないものの、BitSummitで展示されていたのはPC版で、過去に台北ゲームショウで出展されていたビルドよりも、ビジュアル面が強化されているとのこと。開発エンジンにはUnityが採用されています。
プレイヤーはゲーム開始時、「八王子市」「武蔵野市」「調布市」など、市部が擬人化された6人の乙女からパートナーを一人選択。次に、最初に制圧を目指す23区をひとつ選びます。本作のゲームプレイは、基本的にオートで時間が流れていく『Plague Inc.‐伝染病株式会社』のような作り。ゲームスピードは早送りにしたり、一時停止が可能です。
ゲーム中にプレイヤーが取る行動としては、時間の流れと共に得られる“MP(みかじめポイント”を消費し、それぞれ異なる特徴をもった各区の敵対構成員を取り込むために、様々なアイテムを購入したり、パートナーの乙女に刺青を彫ったりしながら、徐々に23区を支配下に収めていきます。体力のような役目の“仁義メーター”がゼロになってゲームオーバーにならないように注意も必要。
注目の「刺青」システムは、彫る位置や形によって異なる効果を備えており、敵対勢力を取り込むスピードがあがったり、危険度が上昇するなどゲームの流れに影響を与えます。裸になった乙女の背中に刺青を彫っていく背徳的なゲームプレイは何度も見てもインパクト大。
これらが基本的なゲームの流れですが、他にも、勝利すればMPを増加できるサイコロミニゲームや、各区に待ち受けるボス的なキャラクターとのアドベンチャーパートも存在。
本作には異なる難易度や引き継ぎ系のアイテムもあり、ゲームスピードが早ければ2~3時間でクリアも可能とのことで、繰り返し遊ぶことを前提とした作りのようです。世界観もゲーム性も、とにかく斬新であるため、じっくり遊んでこそ良さがわかる作品なのかもしれません。
『刺青の国』は2016年中にリリース予定。価格やプラットフォームは未定です。
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