CI Gamesが開発するスナイピング特化型FPSシリーズ最新作『Sniper Ghost Warrior 3』。昨年12月の発表以来、目立った情報があまり出てこなかった本作がE3に出展されていました。今回は本作のプレゼンテーションに参加し、ゲームのディテールを訊いてきました。
1作目、2作目では決められたエリアでミッションを遂行する、ステージクリア型のタイトルでしたが、3作目である本作からはオープンワールドへと移行。より自由度の高いゲームプレイを実現しています。ゲームエンジンは前作と同様にCry Engine 3です。
本作の舞台は伝統民族とロシア語圏の民族との内部闘争が激しくなっているグルジア(現在の正式呼称は「ジョージア」)で、アメリカとロシアの間で「21世紀の冷戦」と呼べる状態になっています。この地で任務に就く米海兵隊の狙撃兵(Scout-Sniper)Jonathan Northが主人公の物語が紡がれます。
クローズドブースで行われた開発者によるデモプレイでは、オープンワールドの世界で狙撃対象を探し出し、排除するまでの流れを見せてくれました。ユニークだったのが探索モードによる敵の情報分析で、これは敵兵が残した足跡を調べることにより、敵の人数や状態を詳しく把握することができるというもの。さながら動物の足跡から敵を追跡するハンターのようでした。
こうした足跡での情報分析に加え、昨今巷でも話題になっているドローンによる偵察と工作、スコープによる索敵を駆使して狙撃対象を探し出すことになります。また、マップの各所にはセーフハウスと呼ばれる拠点が存在しており、そこでは武器変更やカスタマイズなどが可能とのこと。敵地で活動する狙撃兵らしさがうかがえます。
実際の狙撃プロセスでは、偵察した敵の配置情報を駆使して監視網やトラップを掻い潜り、敵兵をステルスキルなどで排除しつつ、ターゲットを狙撃できる自分なりの最適な位置を探し出します。ちなみに監視網は厳しいもので、相手の狙撃兵はかなり遠くからプレイヤーを警戒している模様。開発者ですら何度か発見されかけていました。
狙撃は前作までと同様に風や重力の影響を受けるリアルなもの。相手の移動速度や距離も考慮し、ワンショットキルを狙う必要があります。デモプレイでは見事に狙撃を成功させたものの、敵兵が即座に狙撃に反応し、狙撃ポイントへと押し寄せる事態に。主人公は敵に囲まれ、蜂の巣にされていました。開発者曰く「生還するまでが狙撃」なのだそうです。
オープンワールドだけあって本作にはサイドクエスト、クラフティングといった要素も用意されているとのこと。CI Gamesが「ハイパーリアリスティックスナイパーメカニック」が称する本作、前作までとは大きく変わったゲームプレイが期待できそうです。『Sniper Ghost Warrior 3』はPC/PS4/Xbox Oneを対象に海外で2016年に発売予定。
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