東京・秋葉原にて開催中の東京インディーフェス2015で展示された『Mighty No.9(マイティーナンバーナイン)』。PCからコンソール機まで多岐にわたるプラットフォームで発売が予定されている、期待値の高い本作がプレイできたので、そのレポートをお届けします。
『Mighty No.9』は、INTI CREATESが開発を担当し、稲船敬二氏率いるcomceptが販売を手がける新規IP。ファミコンなどで親しまれた『ロックマン』に通じる、ステージクリア型の定番アクションタイトルです。
今回プレイしたのはPC版。操作はXbox Oneのコントローラーを使用してでのプレイとなりました。個性あふれる様々なキャラクターのデザインから、滑らかなキャラクターの挙動や秀逸なBGMなど、高い注目度に負けず劣らずの良作となっていました。
筆者はチュートリアルが含まれた初期ステージと「軍事基地」ステージをプレイ。操作はLスティックでの左右移動、Xボタンでのショット、Aボタンでのジャンプ、そしてRBボタンでの「吸収ダッシュ」を活用。ショットボタンで攻撃を重ね、敵が光ったところで吸収ダッシュを行うことで特殊な能力が得られます。特殊能力は4つ存在。赤、青、黄、緑それぞれに点滅した敵へ吸収ダッシュで突撃し、一定の量の色を吸収することで攻撃力や防御力などが強化されます。
初期ステージでは強力な敵が控えていなかったためか、比較的スムーズにクリア。チュートリアルで操作方法を教えてもらいつつのプレイは、『ロックマン』の頃にはなかった親切さを感じました。しかしながら次にチャレンジした「軍事基地」ステージは歯ごたえ充分。クラシックなアクションタイトルを意識した作品ならではの「嫌らしい」敵の配置、当たると一発で即死するトラップの数々と、ファミコンの時代の苦渋を再び味わうと共に、鈍っていた「死にゲー」への感覚を刺激されたプレイとなりました。なお、プレイ時には体験できませんでしたが、変身なども可能。ボスの撃破により、様々な能力を持つキャラへYボタンひとつで変身できるようです。
ゲーム性においては過去のレトロアクションゲームに通じるものになっていますが、グラフィック面においては当然ながらその進化が伺え、アンリアルエンジンを活用して生成されたキャラクターやステージから美麗なエフェクト効果まで、見た目が洗練され、現代的なものになっています。
また今回の試遊の段階では字幕のみとなっていましたが、既に報じられているとおり日本語音声吹き替えも予定。ファミコンなどでこのタイプの作品を好んだ古いゲーマーから若年層やライトゲーマーまで、国内でも幅広く楽しまれる作品となることが予想されます。
既に据置機とPC版の発売日が9月18日(北米は9月15日)となることは発表されている本作。ブースの担当者曰く、前述の音声追加などを行っているもののゲームのベースとなる部分はほぼ完成済み。現在はPC版からコンソール版への移植作業に追われているとのこと。プラットフォームはWindows/Mac/Linux/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii Uに加え、後日発売となるPS Vita/3DSも対象となっています。携帯機版の発売日は現段階では未定とのことですが、相性の良さも伺える作品だけに、こちらも合わせて期待を寄せたいところです。
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