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TGS 13: 次世代機ローンチでの期待は?『FIFA 14』牧田和也氏インタビュー

注目作のセッションもさまざま。そこでEAのタイトルのひとつ『FIFA 14』について、昨年に続き、シリーズのエグゼクティブ・プロデューサー/バイスプレジデントの牧田和也(KAZ MAKITA)氏に話を聞きました。

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2013年の東京ゲームショウにおいて、EAは海外メーカーとして最も精力的な展開を行っています。単独のブース出展に加え、注目作のセッションもさまざま。そこでEAのタイトルのひとつ『FIFA 14』について、昨年に続き、シリーズのエグゼクティブ・プロデューサー/バイスプレジデントの牧田和也(KAZ MAKITA)氏に話を聞きました。

――前回はちょうどファン・ペルシがマンチェスター・ユナイテッドに行ってしまったころにお話を聞きました。今回は牧田さんに是非お聞きしたいのが……エジルです。ドイツ代表でありレアル・マドリー所属のメスト・エジル選手の移籍について、アーセナルファンとしてどう思われました?

KAZ MAKITA: やっと大物がきた、という感じでしたね。移籍期限の最後まで分からなかったので、ハラハラしていたんです。観る側としてはこれから注目する点が増えて楽しみですね。エジル選手だけでなく、宮市選手も最近ではチャンピオンズリーグに出場したりと、出場機会が増えていてうれしいですね。

――ではまず現行機について、体験版をプレイしてこれまでと一番違うと感じたのはダイレクトシュートでした。センタリングからのボレーシュートだったり、バイシクルシュートがこれまでより多くあったように感じます。

KAZ MAKITA: 今回シュートのアニメーションを見直して、これまでつなぎのアニメーションがなかったために出せなかった部分をカバーしたんです。無理な体勢からでもシュートが撃てたりもするので、それらによって、バイシクルなどが出しやすくなったと思いますよ。
「ピュア ショット」ボールフィジクスとともにシュートアクションが改良され、手応えとバリエーションが加わった。シュートを打つための進入角度の調整ができるようになり、またボールを受けた場所や状況に応じてシュートの内容が変化する。新しいアニメーションが加わったことでバランスを崩した状況などでもシュート体制に持ち込める

――昨シーズン、ファン・ペルシのスーパーボレー(第34節プレミアリーグ 対アストンヴィラ)が話題になりました。背後から来たルーニーからのロブをダイレクトでゴールに。ああいったプレイも出しやすくなる?

KAZ MAKITA: もちろんです。

――キャリアモードの「グローバル スカウティングネットワーク」について教えて下さい。

KAZ MAKITA: 現在FIFAには、33のリーグ、600以上のチーム、選手でいえばおよそ1万6000人が存在するんです。これだけの選手がいるのに、キャリアモードで選手をチームに加える際、どうしても知ってる選手を入れてしまう。でも本当は、知らない選手を発掘するというスカウトの楽しみ方もあるじゃないですか。これは今のコンテンツをより活かすために必要でした。あとはお友達と「こういう選手を見つけた」「この選手を使ったらこんな効果があった」といった話題にもしてもらえるんじゃないかと。サッカーの知識を深めるのにも役立つと思うので、FIFAで見つけた選手にワールドカップで注目してみたり、そういったことも期待しています。
「グローバル スカウティングネットワーク」選手の能力を測定するという従来の選手総合レートの代わりに、ゴール量産、有望株、快足などのフットボール用語を用いて、どのようなタイプの選手を探しているのかスカウトに伝える、より現実的なスカウティング機能

――日本版のカバーアスリートに吉田選手、長谷部選手を起用されました。8月の頭にパッケージの公式発表があったと思うんですが、その時は長谷部選手はVfLヴォルフスブルクの白いユニフォームを着ており……そして8月末にFCニュルンベルクに移籍。今はパッケージも赤いユニフォームになっています。

KAZ MAKITA: FIFAの発売がいつもこの時期になるのは、トランスファーが終わらないとデータに反映できないのが一番大きいんです。最近はアップデートで対応もできるんですが、オフラインで遊ばれてる方もいるので、みなさんにできるだけ新しいデータで遊んでほしいんです。いつも移籍の時期は現場も大変なのですが(笑)。長谷部選手からはヴォルフスブルクのサイン入りユニフォームを送ってもらってたんですが、その後で「すいません、移籍することになりました」と連絡をいただきました(笑)。なので、会場には長谷部選手のユニフォームは飾られてないはずですよ。

――期せずしてパッケージが赤系の色で統一されることになりましたね(笑)

KAZ MAKITA: そういえばそうですね! ではここに(同じく赤を基調とするアーセナルの)宮市選手も入ってもらって(笑)。ユニフォームの色はともかく、将来的にはぜひ宮市選手にもカバーを飾っていただきたいです。



――次に後継機版について。さきほどPS4版を触ることができたんですが、選手に重みのようなものが感じられました。右に行こうとすると右に、左に行こうとすると左に重心がかかっているような。あとは平面のピッチの上で、立体の選手が動いているという人間の立体感です。

KAZ MAKITA: ベースになる動きはPS3版でも使っているものなんですが、アニメーションの数が全く違うんです。より細かく作り込めることで、今回は足の一歩一歩の動きまで計算できるので、そう感じられたのかもしれませんね。

――ゲームモードはPS3、Xbox 360と同じものを?

KAZ MAKITA: そうですね。

――今回はPS4なり、Xbox Oneなりで、どのくらいハードのパワーを引き出せたと感じますか?

KAZ MAKITA: 難しいですね……このハードでは初めてなので、まだまだ手探りの状態です。これからシリーズを重ねていけばもっと良くなっていくはずです。あとは、FIFAはこれまでグローバルに多くの方にプレイしていただいているので、ファーストパーティからの協力も得やすくて、二人三脚で進めさせてもらっています。

――今後シリーズはPS4、Xbox Oneとあわせて、これまでのハードでも発売していく?

KAZ MAKITA: そうですね。実はFIFA 14でもまだPS2版があるんです。まだまだ需要はあって、主に新興国の方などに遊んでいただけると思います。

――Xbox 360からXbox One、またはPS3からPS4へとデータの引き継ぎができるようですね。

KAZ MAKITA: Ultimate Teamの選手だったり、ゲーム内で得たポイントやアンロックしたアイテム、作成した選手データやシーズンモードで遊んだときのトーナメントトロフィー、キャリアモードの予算などほぼ全てを引き継ぐことができます。ポイント以外のデータは共有できるようにつくってあるので、PS4に移行したあとでPS3で遊ぶということもできますよ。

――現行機版を買って、さらにその後でXbox One版やPS4版を買うという方も多いと思うんですが、そういったユーザーにデータの移行以外に、コンテンツなり価格なりで優遇策のようなものはありますか?

KAZ MAKITA: そういったサービスを発表している国やタイトルもありますよね。我々としてもいろいろ視野に入れながら、より次世代機への移行を促していきたいという思いはあります。ファーストパーティとの連携もありますので、やる、やらないもまだ言える段階ではありませんが、検討はもちろんしていますよ。

――2014年2月22日の発売が決定した日本でも、PS4でローンチタイトルとしてリリースされます。ローンチではシリーズファン以外のユーザーも興味を持つ機会が多いと思うんですが、そういった方にFIFAの魅力を伝えるとすれば。

KAZ MAKITA: 特に日本では、欧州のサッカーを現地で直接観るというより、テレビで見る機会が多いと思うんです。そこで欧州サッカーをより身近に感じられるものとして、FIFAがあると思うんです。ライセンスや選手の特徴なども含め、リアルな欧州サッカーを、ゲームを通じて感じていただけるのでは。新型機ではさらに選手の特徴などが出しやすくなっていますしね。

――サッカーをあまり知らない人はどうでしょうか。

KAZ MAKITA: 北米での販売推移を見ていると、ユーザーがすごく増えているんですね。それは、サッカーファンの人口が増えているというよりも、FIFAがアクションゲームのひとつとして認知されてきているというのがあると思います。サッカーファンでなくても、単純にエンターテイメントとして楽しめるものになってきているので、日本のユーザーの方にも遊んでいただければそこは分かってもらえるかと。あとは新しいゲーム機なので、珍しいものとしてお友達が集まって遊ぶこともあると思うんです。そういったときに何人かで遊べるパーティゲームは何があるか、と考えたときにFIFAもカウントしてもらえればうれしいですね。

(c) 2013 ELECTRONIC ARTS INC.
《Kako》
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